石川理紀之助翁による宮崎県都城市山田地区での農業指導が縁で、平成22年から始まった相互交流。今年は、都城市立山田中学校から9人の生徒が7月1日~3日に潟上市を訪問し、天王中学校、天王南中学校、羽城中学校での交流授業を行ったり、生徒会執行部と交流を図ったりしました。
1日目、潟上市郷土文化保存伝習館(石川理紀之助翁資料館)で石川翁の縁の品や、草木谷の田んぼを見学しました。また、石川翁の子孫である、石川紀行様から石川翁についての講話をしていただきました。
2日目、山田中の9人は3人ずつに分かれ、天王中、天王南中、羽城中を訪問し、学校生活を一緒に過ごしながら交流を深めました。それぞれの中学校で、全校生徒による歓迎セレモニーが行われました。天王南中では、天南ソーランを紹介した後、全校の生徒と山田中の生徒が一緒に踊る様子が見られました。天王中ではそれぞれの学校や地域の様子をまとめたスライドショーでお互いの日常を伝え合い、羽城中では吹奏楽部の演奏や学校のキャラクターである「みちるくん」が登場するなど、特色あふれる歓迎となりました。国語の授業では、潟上市の方言について紹介し、それぞれの文化の違いについて学んだり、学びを深めたりしました。休み時間には、校内を紹介して回ったり、それぞれの学校の様子をおしゃべりしたりする姿が見られました。午後からは、4校の生徒会代表が羽城中に集まり、昨年の12月に潟上市3中学校の生徒が山田中を訪問した際に話し合った「生徒会活動を主体的に行うためには」「中学生が地域のためにできることは何か」という2つのテーマについて、新年度に取り組んでいることや、課題と感じていることについて付箋紙を使って話し合いました。その後、天王グリーンランドを散策し、楽しい時間を過ごしました。
遠く離れた都城市で今もなお石川翁の功績が語り継がれていることを実感したりお互いの地域のよさや共通点を見つけたりすることで、潟上市や自分たちのよさを客観的に捉えることができ、充実した3日間の交流となりました。潟上市では、今後も、自分の生まれ育った地域への愛情や誇りを育み、地域社会の一員としてまちづくりにかかわる人材の育成に努めていきます。


